子宮体がんの診断や治療が大きく変遷しています
- 2026年2月2日
- 婦人科がんに関すること,がん遺伝子診断に関すること

先日、全国の婦人科医に向けて、最新の子宮体がんの治療法に関するWeb講演を行いました。子宮体がんの診断や治療はここ数年で大きく変遷しており、その潮流とエビデンスを正しく理解する必要があります。
子宮体がんの診断は「分子分類」に基づいて行うことが重要
従来の病理学的分類のみならず、分子遺伝学的特性に基づいて、①POLEタイプ、②dMMR/MSI-Hタイプ、③NSMPタイプ、④p53タイプ、の4つのサブタイプに分類して評価する必要があります。特に、②dMMR/MSI-Hタイプ、③NSMPタイプ、④p53タイプ、の3つのサブタイプは、生物学的特徴や予後が大きく異なるので、手術療法の成否はもちろんのこと、術後療法をいかに適切に行うかによって予後が大きく変わってきます。
子宮体がんの治療は「免疫チェックポイント阻害剤を含む多剤併用療法」の時代へ
子宮体がんの治療の基本は手術療法ですが、術後療法として化学療法が行われることがあります。これまではパクリタキセル/カルボプラチン(TC療法)(もしくはドセタキセル/シスプラチン:DP療法、ドキソルビシン/シスプラチン:AP療法)が標準治療でしたが、これらに加えてTC+免疫チェックポイント阻害剤(+PARP阻害剤)が新たな標準治療となってきました。標準治療がいくつか存在する中で、個々の患者さんの状況ごとに「治療を個別化」することが非常に重要です。現在治療中の方で、最新の子宮体がんの診断や治療について詳しく知りたい方は、お気軽に受診ください。なお他院で治療中の場合はセカンドオピニオンの扱いとなりますので、あらかじめ電話で受診日についてお問い合わせください。
文責 小宮山慎一
こみやまレディースクリニックあざみ野副院長
東邦大学医学部産科婦人科学客員教授