子宮頸がんの治療法の潮流が大きく変わってきました
- 2025年10月4日
- 婦人科がんに関すること,がん遺伝子診断に関すること,子宮頸がん関すること

先日、最新の子宮頸がんの治療についてWeb講演を行いました。子宮頸がんの治療はここ数年で劇的に変化しているため、最新のエビデンスを正しく理解して実践する必要があります。この日は全国110カ所の大学病院や総合病院を結んで、300名以上の婦人科医に向けて詳しく解説しました。
子宮頸がんは手術・放射線治療・化学療法の3本柱で治療を行います
子宮頸がんの標準治療は非常に多岐に渡ります。病状によって手術・放射線治療・化学療法を組み合わせて治療を行います。さらに各治療法においても、根治手術、妊孕性温存手術、縮小手術の各手術法およびそれぞれの手術のタイミングの選択、放射線治療の方法および治療のタイミングの選択、化学療法(抗がん剤・分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬、抗体薬物複合体)の内容および投与のタイミングの選択と、患者さんごとに個別化することが必要です。またHPV感染に起因するがんか、HPV非感染性のがんか、さらにがん組織におけるPD-1/PD-L1の発現や免疫担当細胞の発現比率など、治療への反応性に影響する因子も重要です。
子宮頸がん治療に関する新しいエビデンスが続々と創出されています
近年、子宮頸がん治療に関する質の高い臨床試験に基ずくエビデンスが続々と報告されています。これらのエビデンスを正しく理解して、積極的に臨床に導入し、個々の患者さんに最適な治療を行う必要があります。特に手術療法の選択(縮小手術か拡大手術か)や、化学療法における薬剤選択(分子標的薬・免疫チェックポイント阻害薬、抗体薬物複合体の選択)は、患者さんの長期予後に劇的な変化をもたらします。現在治療中の方で、最新の子宮頸癌の診断や治療について詳しく知りたい方は、お気軽に受診ください。なお他院で治療中の場合はセカンドオピニオンの扱いとなりますので、あらかじめ電話で受診日についてお問い合わせください。
文責 小宮山慎一
こみやまレディースクリニックあざみ野副院長
東邦大学医学部産科婦人科学准教授