もっと身近に「がんの遺伝子診断」や「がんゲノム医療」を
がん遺伝子診断・がんゲノム医療
がんはさまざまな遺伝子が異常を来すことにより、「正常な細胞」が「がん細胞」に変化することによって発生します。がんを引き起こす原因となる遺伝子はこれまで100個以上見つかっています。がん細胞の中の遺伝子の異常を調べて、その結果をもとに患者さん一人ひとりの「がんの性質」を知り、「がんの治療」に結び付けるのががんゲノム医療です。
もっと身近に「がんの遺伝子診断」や「がんゲノム医療」を届けたい!
当院では、最先端医療であるがん遺伝子パネル検査(包括的がんゲノムプロファイリング検査)およびがんctDNA 検出システムを用いたがんの遺伝子診断を行っています。これらの検査に基づく医療は、究極の「個別化医療」「オーダーメイド医療」「精密医療」と言えます。
当院の副院長はがん治療のエキスパートであると同時に、ゲノム医療のスペシャリストです。大学病院などで行っている質の高いがんゲノム医療と同等レベルの検査を、街のクリニックで身近に受けることができます。当院はレディースクリニックですが、がん遺伝子診断は性別に関係なく、がん種に関係なく実施しますので、お問い合せください。
がん遺伝子パネル検査(包括的がんゲノムプロファイリング検査:CGP)
・がんの遺伝子異常を調べる検査です。
・「Guardant360」というパネルを用いて、血液で簡単に調べることが可能です。
・がんにおいて重要な83個のがん関連遺伝子が網羅されています。この検査によって遺伝子の異 常が見つかれば、がん自体の性格(特徴)や悪性度(がんの中でもよりタチが悪いか否か)を知ることができるだけでなく、治療効果が期待できる薬剤を選択することが可能です。
・婦人科がんにおいて特に重要な役割を果たしている遺伝子が多数網羅されています。
・腫瘍遺伝子変異量(tumor mutation burden : TMB)を調べることが可能です。
・マイクロサテライト不安定性(microsatellite instability: MSI)を調べることが可能です。
・婦人科がんにおいて非常に有用です。他の固形がんにおいても有用です。
・初発、再発、のいずれの時期にも検査することが可能です。
・血液検査なので、何回でも実施することが可能です。
・女性だけでなく、男性でも検査することができます。
がんctDNA検出システム
・がん細胞から放出された微量のDNA(⾎中循環腫瘍DNA :ctDNA)を測定します。
・「Guardant Reveal ctDNA 検出システム」と呼び、血液で簡単に調べることが可能です。
・この検査によって、がん治療後の微小残存病変の検出、手術や抗がん剤治療の治療効果の判定、再発リスクの評価、等が可能になります。
・このctDNA検出システムは、従来の検査(CT、MRI、PET、腫瘍マーカーなど)よりも低侵襲かつ早期に診断することができる全く新しい検査法です。
・肺がん、乳がん、大腸がん、においてそれぞれ有用です。
・血液検査なので、何回でも実施することが可能です。
・女性だけでなく、男性でも検査することができます。
当院におけるがん遺伝子診断・遺伝子検査、がんゲノム外来の実際とがんゲノム医療への思いについては、こちらをご覧ください ☞
文責 小宮山慎一
こみやまレディースクリニックあざみ野副院長
東邦大学医学部産科婦人科学准教授
慶應義塾大学医学部産婦人科学客員准教授