性交痛。。。一人で悩まないで下さい
性交痛に悩んでいる女性は意外に多いと言われています。誰にも相談できず、パートナーにも言えず、一人で悩んでいる方、思い切って私たちに相談してみませんか?皆さんの悩みに寄り添い、一緒に解決するお手伝いをさせていただきます。
性交痛(性交疼痛症)とは?
性交痛は医学的には性交疼痛症(Dyspareunia)と呼びます。広義には「性交渉(セックス)の最中のあらゆる痛み(精神的および肉体的)」を表していますが、狭義には「挿入時や挿入中の痛み」を意味します。痛みの感じ方や痛む場所は多種多様で、個人差が大きいと思われます。性交痛がひどいと性交そのものが困難となり、非常に大きな問題となります。
わが国における調査では、性交痛は40歳代、50歳代女性の約半数に認められるとされ、更年期以降の女性がパートナーとの性交継続に大きな支障を来していると考えられます。さらに近年では、20歳代や30歳代の若年層においても性交痛に悩む女性が増えていると言われています。
原因の種類によって、以下の2種類に分類されます。これらは単独で原因となる場合と、いくつかが混合して原因となる場合があります。
1.原因となる疾患がある性交痛
・外陰炎、腟炎、子宮付属器炎、骨盤腹膜炎、バルトリン腺膿瘍などの感染症
・子宮内膜症、子宮腺筋症、卵巣嚢腫、卵巣腫瘍などの腫瘍性病変
・処女膜強靱、腟狭窄(腟がせまい)
・分娩時の腟や会陰のキズ(瘢痕)
・閉経後性器尿路症候群(GSM)、萎縮性腟炎、外陰腟萎縮症
・乳がんに対するホルモン療法中
・婦人科がんで両側卵巣摘出術後
・子宮筋腫や子宮内膜症に対するホルモン治療中
2.原因が不明瞭な性交痛
・物理的因子(粗暴な性交)
・心理的もしくは精神的因子によるもの(性交自体への嫌悪、抑うつ、不安症、パートナーへの不安や嫌悪、など)
性交痛への対応
一般に以下の方法が推奨されており、これらを組み合わせることが重要です。
・潤滑ゼリーを活用する
・精神的・肉体的にリラックスする
・パートナーに理解してもらう
・体位変換や体位工夫
・婦人科やメンタルクリニックでカウンセリングを受ける
・腟や外陰のレーザー治療
・原因となる疾患を治療する
性交痛には「モナリザタッチ」が有効です
モナリザタッチは、CO₂(炭酸ガス)レーザーの技術を利用しています。低出力のフラクショナル・レーザーを腟内や外陰部に照射することにより、腟粘膜や外陰皮膚の新陳代謝が促進され、腟上皮細胞や外陰表皮細胞のグリコーゲンが増加します。その結果、腟や外陰の「しなやかさ」や「うるおい」が生まれ、「ふっくらとした」腟や外陰となります。その結果、性交痛を有意に改善させることが報告されています。
更年期以降の中高年女性の性交痛はもちろんのこと、若年女性においてもその効果が報告されており、あらゆる年齢層の女性の性交痛に対して有効と考えられます。当院では性交痛の治療にモナリザタッチを積極的に導入しています。詳しくはご来院の上、お気軽にご相談ください。
モナリザタッチの詳細は、以下の当院Webサイトをご参照ください。
文責 小宮山瑞香
こみやまレディースクリニックあざみ野院長