レーザーを使った婦人科治療
レーザーを使った婦人科治療

当院ではベテラン医師による”質の高い”婦人科レーザー治療および婦人科日帰り手術を行います。「モナリザタッチ」は腟のケアやデリケートゾーンのケアに詳しい女性医師である院長が、それ以外の婦人科手術は大学病院の現役医師であり婦人科腫瘍の手術経験豊富な副院長が、それぞれ担当します。いずれも外来で短時間で実施し、入院は不要です。ただし、初めて受診した(初診)当日の日帰り手術は実施しておりませんので、悪しからずご了承ください。

子宮頸部異形成(上皮内腫瘍)の治療法は手術療法が選択されます。
(子宮頸部異形成の詳細については、こちらをご参照ください ☞)
代表的な手術は、円錐切除術/ループ式電気切除術(LEEP)、レーザー蒸散術、であり、いずれもエビデンスのある推奨治療です。年齢や病状によりこれらのどの治療法を選択するべきかが異なります。いずれも腟からの手技なので、お腹にキズは残りません。その後の妊娠・出産も可能です。一方で電気焼灼法、ラジオ波焼灼法、マイクロ波焼灼法、凍結療法などの治療法は明確なエビデンスがありません。一部の医療機関では「電気焼灼」「ラジオ波焼灼」「マイクロ波焼灼」を「レーザー蒸散術」と称して保険診療しているところがあるため、要注意です。
当院では婦人科がん専門医(婦人科腫瘍専門医・細胞診専門医・がん治療認定医)による検査(細胞診、コルポスコピー診、組織診)から治療(CO₂レーザー治療)までを、一貫して行うことが可能です。大学病院などの高次機関に足を運ばなければ受けることができない質の高い医療を、身近なクリニックで、しかも1カ所で済ませることができるのです。
当院では、以下に対してCO₂(炭酸ガス)レーザーを用いた子宮頸部レーザー蒸散術を行います。
上記の診断に加え、以下の条件を満たすことが必須です。
・コルポスコピーで病変部が可視範囲内に限局している
・頸管内に明らかな病変がない
・円錐切除術やLEEPとの相違(長所短所)を十分理解している
・術後の定期検査をしっかり受けられる
レーザー蒸散術は強力なレーザー光を子宮頸部に照射することにより病変部を破壊し、異形成を消失させることに加え、局所のHPVを排除することができます。円錐切除術やLEEPが「切って治す」治療法とすれば、レーザー蒸散術は「切らずに治す」治療法と言えます。特に若年女性で、妊娠出産の希望がある場合には、積極的に実施します。子宮頸部レーザー蒸散術は保険適用であるため、自己負担額が限られることから、費用面でも安心して受けていただくことができます。
他院で子宮頸部異形成の診断がついており、当院での治療を希望される場合は、あらかじめ電話でご相談ください。
子宮頸部レーザー蒸散術は「外来日帰り手術です」。手術時間は15~20分程度で、痛みも非常に軽微です。術後に短時間の休養後、すみやかに帰宅可能です。レーザー蒸散術は円錐切除術のように「切る手術」ではないので、術中の出血量は極めて少なく、局所感染のリスクも非常に少なく、レーザー蒸散術は「身体に優しい手術」です。
「切らない手術」であることから、子宮頸部の短縮を起こすことはありません。よってその後の妊娠中や出産時のトラブル(流産・早産・絨毛羊膜炎・前期破水・頸管無力症など)がほぼありません。また術後の頸管狭窄を起こすことも非常にまれであることが知られています(頸管狭窄は生理痛の増強をはじめとする生理のトラブルをしばしば誘発します)。
さらには一度きりではなく、複数回実施することも可能です。よって妊娠を希望する若い女性はもちろんのこと、あらゆる年齢層の女性にとってメリットの大きい手術です。
一方で円錐切除術に比べ、高位病変の潜在のリスクがあることと、病変の再発率がやや高いと言われています。よって術後も適宜検査やフォローを行う必要があります。
しかし万が一再発した場合であっても、再度の蒸散術が可能なことと、次のステップとして円錐切除術を選択できることから、前述の①~④の第一選択肢としての意義は極めて大きいと言えます。なお、子宮頸部レーザー蒸散術は保険診療(保険適用)です。
レーザー蒸散術直前(CIN2 酢酸加工)

レーザー蒸散術直後

レーザー蒸散術後6週間

長所
・痛みが少ない(局所麻酔で可能)
・出血が非常に少ない
・外来で日帰り手術として実施できる(入院不要)
・日常生活における制約がほとんどない
・仕事や学業への影響がない
・傷の治癒が早い
・妊娠への影響がない
・流産のリスクを上げない
・早産のリスクを上げない
・頸管無力症のリスクを上げない
・前期破水/子宮感染のリスクを上げない
・頸管狭窄が起こらない
・再治療が可能
短所
・万が一高位病変が潜在していた場合には検出不可能
・再発のリスクが円錐切除術よりもやや高い
レーザー蒸散術の後に再発した場合は、円錐切除術やLEEPを選択することは容易ですが、逆の選択(円錐切除後の再発時にレーザー蒸散を選択)を行うのは困難な場合が多いです。また高位病変の潜在のリスクについては、熟練した婦人科がん専門医(婦人科腫瘍専門医)がコルポスコピーを行うことによって、回避することが可能です。さらにレーザー蒸散術の再発率と円錐切除術/LEEPの再発率については、前者の方が高いと言われていますが、エビデンス上は有意な差はありません。医療経済的な面では、レーザー蒸散術と円錐切除術およびLEEPの手術料はすべて同一(保険適用)であるため、入院費や全身麻酔費がかからない分だけ、レーザー蒸散術のほうが「財布にも優しい手術」と言えます。
以下の手順で行い、総ての所要時間はおよそ60分です。
当院は子宮頸部異形成の診断(細胞診、コルポスコピー・生検)からレーザー治療までを一貫して行う専門医療機関です。婦人科がんのエキスパートであり、熟練した専門医(婦人科腫瘍専門医・細胞診専門医・がん治療認定医)である副院長が、すべての行程を実施します。大学病院やがん専門病院と同等もしくはそれ以上の質の高い診療が、身近なクリニックで受けられるのです。
これまで数多くの患者さんが当院でレーザー治療を受け、完治しています。さらに妊娠し、無事に出産した方も多数です。患者さんは北は北海道から南は沖縄まで全国から、さらに海外(アメリカ、イギリス、シンガポール、マレーシア、インド、中国、台湾、オーストラリア)からも治療に来ていただいています。
正しい診断、適切な治療法の選択、適切な術後フォロー、再発予防のための術後HPVワクチン療法の可否、妊娠出産の見極めなど、エビデンス(科学的根拠)とエクスペリエンス(豊富な経験)に基づいて、丁寧に行います。まずはお気軽にご相談ください。

尖圭コンジローマは、外陰部、肛門周囲、腟壁、子宮頸部、尿道口などに発生する小さな「いぼ」の集合体で、肉眼的には乳頭状、鶏冠状、カリフラワー状と表現される多数の隆起性病変を呈します。
・通常は良性腫瘍です。
・若い女性に多い。
・原因の多くはHPVの6型もしくは11型の感染によるものです。
ごくまれにハイリスク型HPVである16型や18型によるものもあり、注意が必要です。
・性行為によって伝播することが多いことから、性病(性行為感染症:STD)に分類されます。
・潜伏期間は数週間~数カ月です。

・「いぼ」が経時的に大きくなることや、広範囲に広がっていくことにより、審美的に問題となります。
・違和感、帯下の増量、掻痒感(かゆみ)、疼痛、不正性器出血、などの不快な症状を呈します。
・自然治癒することもありますが、しばしば再発します。
・妊娠中に発症した場合、急速に増大することがあります。
・出産時に児へ感染した場合、児の咽頭乳頭腫を発症させることがあります。そのため帝王切開分娩となることも多いです。
・肉眼的に診断可能です。
・病巣範囲を確定するために、コルポスコピーによる詳細な評価を行います。
・形態的に類似した悪性病変もあるため(コンジローマ様扁平上皮癌)、生検もしくは摘出し病理学的に確定診断することがあります。
外用薬であるイミキモド(ベセルナ・クリーム)を塗布します。コンジローマ全般に投与が行われます。比較的軽症のものや、病巣範囲の小さいものでは、塗布療法のみでも軽快します。また漢方薬であるヨクイニントウ(ヨクイニン)の内服を行う場合もあります。
①メスや剪刀による切除術、②電気焼灼術、③液体窒素による冷凍凝固法、④レーザー蒸散術、があります。
症状の明らかなもの、いぼが大きいもの、病巣範囲が広いもの、再発を繰り返すものに行われます。
HPVワクチンであるガーダシル(4価ワクチン)とシルガード9(9価ワクチン)は、尖圭コンジローマに対する予防効果を有します。
当院では尖圭コンジローマに対してCO₂(炭酸ガス)レーザーによる蒸散術および切除術を行います。本手術は局所麻酔で実施可能な「外来日帰り手術」です。手術時間は15~20分程度で、出血量は少なく、術中の痛みは軽微です。術後に休養後、すみやかに帰宅可能です。ただし帰宅後に痛みの管理と創部のケアが必要となります。
レーザー治療の特徴として、以下が挙げられます。
よって、最も治療効果が高くかつ早く治癒する治療法と言えます。
ただし、病変の大きさや広がり具合によっては、1回のレーザー治療では不十分であり、数回の手術が必要になることがあります。また術前術後にイミキモド(ベセルナクリーム)を併用する場合もあります。
他院で尖圭コンジローマの治療を受けており、当院での治療を希望される場合は、あらかじめ電話でご相談ください。なお、コンジローマのレーザー蒸散術および切除術は保険診療(保険適用)です。
レーザー蒸散術前

レーザー蒸散術直後

レーザー蒸散術後2カ月

※この症例はレーザー蒸散術のみで治療し、薬物療法は行っておりません。

バルトリン腺は、腟口の下部の左右(5時方向と7時方向)に存在する生理的な粘液を分泌する臓器です。通常は小さな開口部が存在し、分泌物が排出されていますが、この開口部が炎症等により閉塞することによって、粘液が排出されず、袋状の溜まりが生じます。これがバルトリン腺嚢胞(のうほう)であり、軽度の痛みや違和感を起こします。バルトリン腺嚢胞内に細菌感染を続発し、袋の中に膿(うみ)が貯留したものを、バルトリン腺膿瘍(のうよう)と言います。バルトリン腺膿瘍は強い痛みと陰部の腫れを引き起こし、「痛くて座れない」状況となる場合が多いです。
バルトリン腺嚢胞もしくは膿瘍の治療は、保存的治療と手術的治療があります。
保存的治療は抗生物質の内服もしくは塗り薬の塗布、鎮痛剤の内服等を行います。嚢胞もしくは膿瘍が大きい場合や再発を繰り返す場合、痛みが強い場合は、手術的治療を選択します。
手術的治療には以下の4つがあり、下段に行くにつれ侵襲が大きくなります。
①穿刺術(針を刺して中身を吸い出す)
②切開術
③開窓術もしくは造袋術
④摘出術
バルトリン腺の炎症が非常に強い場合は適切な手術が困難となるので、①もしくは②を暫定的に行い、後日に③や④を行うことがあります。さらに③を行う場合は、ある一定の大きさになっていないと、手術が行えない場合があります。
当院ではバルトリン腺嚢胞(膿瘍)に対して、CO₂(炭酸ガス)レーザーによる開窓術もしくは造袋術を行います。本手術は局所麻酔で実施できる「外来日帰り手術」です。手術時間は10~20分程度で、出血量は少なく、術中の痛みは軽微です。術後に休養後、すみやかに帰宅可能です。ただし帰宅後に痛みの管理と創部のケアが必要となります。
レーザー治療の特徴として、創部の治癒が早いこと、治癒後の局所が非常にきれいなことが挙げられ、治療効果が高くかつ早く治癒する治療法と言えます。
他院でバルトリン腺嚢胞(膿瘍)の治療を受けており、当院での治療を希望される場合や、再発を繰り返している場合は、あらかじめ電話でご相談ください。なお、バルトリン腺嚢胞(膿瘍)のレーザー治療は保険診療(保険適用)です。

子宮頸部レーザー蒸散術で根治できない子宮頸部異形成(上皮内腫瘍)や子宮頸部高度異形成(CIN3)には、子宮頸部円錐切除術を選択します。子宮頸部レーザー蒸散術と比べ、病変の再発率は低いというベネフィットはある一方で、手術による痛みや出血がやや多く、術後の頸管狭窄の頻度がやや多いことが知られています。さらに、その後に妊娠した場合、頸部の短縮に起因する流産・早産、頸管無力症、前期破水、子宮感染(絨毛羊膜炎)のリスクが高くなることも知られており、十分な注意が必要です。
(図の出典:東邦大学医療センター大森病院 婦人科腫瘍(婦人科がん) 「子宮頸部異形成(上皮内腫瘍)について」)