「更年期」とは、閉経前の約5年と閉経後の約5年とを併せた約10年間のことです。閉経は卵巣の活動が失われ、月経(生理)が終了した状態であり、月経が来ない状態が1年間続いたら、閉経したと判定します。一般的な閉経年齢は50歳前後ですが、個人差が大きいのが実状です。
更年期に現れる様々な症状の中で、他の病気が原因ではないものを「更年期症状」、それらにより日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」と称します。
更年期障害の原因は、①女性ホルモン(エストロゲン)の急激な低下が最も重要であり、それに加えて、②加齢などの身体的因子、③性格などの心理的因子、④職場や家庭における人間関係などの社会的因子、が影響します。