避妊法は多種多様ですが、確実性が高い方法は限られています。長期にわたって行う場合は、①低用量ピル、②ミニピル(スリンダ)、③子宮内避妊器具(IUD)と子宮内避妊システム(IUS:ミレーナ)が、短期的に行う方法は、④緊急避妊薬、⑤コンドームが、それぞれ有用です。ただし、いずれの方法も長所・短所や向き・不向きがあります。
当院では患者さん一人ひとりに合った最良の避妊法をご提案しますので、気軽にご相談ください。
*費用については「料金表」をご覧ください。
避妊したい
避妊法は多種多様ですが、確実性が高い方法は限られています。長期にわたって行う場合は、①低用量ピル、②ミニピル(スリンダ)、③子宮内避妊器具(IUD)と子宮内避妊システム(IUS:ミレーナ)が、短期的に行う方法は、④緊急避妊薬、⑤コンドームが、それぞれ有用です。ただし、いずれの方法も長所・短所や向き・不向きがあります。
当院では患者さん一人ひとりに合った最良の避妊法をご提案しますので、気軽にご相談ください。
*費用については「料金表」をご覧ください。
国内初の「ミニピル」である「スリンダ錠」の処方を始めました。
ミニピルとスリンダについて、詳しく述べます。
一般的な経口避妊薬(OC)はエストロゲン(E)とプロゲスチン(P)の合剤です。それに対してプロゲスチンのみの経口避妊薬(POP)を通称「ミニピル」と呼びます。スリンダはミニピルとして初めて2025年6月に国内で正式承認された経口避妊薬です。
一般的な経口避妊薬(OC)は低用量のエストロゲン(E)とプロゲスチン(P)の作用により、排卵を抑制すると同時に子宮内膜の増殖を抑制し、避妊効果を発揮します。よって一般的な経口避妊薬(OC)を、別名「低用量ピル(LEP:Low-dose E+P)」とも呼びます。OC/LEPはきちんと服用することにより、90%以上の高い避妊効果を得ることができます。さらにOC/LEPには、生理痛の軽減や子宮内膜症の治療効果もあります。
一方のミニピル(POP)は低用量のプロゲスチン(P)のみを配合し、エストロゲンを含みません。これまで主として海外で流通していたミニピル(本邦では非認可の薬剤が個人輸入され一部で処方されていた)は、一般的な経口避妊薬(OC)に比べ避妊効果が落ちることが指摘されていました。しかし、近年開発された第四世代のプロゲスチンである「ドロスピレノン」は、単独で排卵を抑制し、子宮内膜の増殖をも抑制することが明らかになりました。このドロスピレノン単剤のミニピルがスリンダであり、OC/LEPに劣らない高い避妊効果が得られることから、本邦でもミニピルとして認可されたのです。
ミニピルであるスリンダは、一般的な経口避妊薬・低用量ピル(OC/LEP)と異なり、エストロゲンが含まれていません。そのためエストロゲンによる副作用である血栓症のリスクを減少させることができます。これまで血栓症のリスクからOC/LEPが内服不可能だった方でも、内服することが可能です。具体的には、以下の方々にもお奨めすることが可能です。
ただし個々の健康状態によっては、服用できない場合もありますので、医師と相談の上で服用しなければなりません。
またスリンダに含まれるドロスピレノンには、むくみを抑える作用やニキビを抑える作用もあることから、これらが気になる方への避妊薬としてもお奨めできます。さらには避妊のみならず、生理痛(月経困難症)を改善する効果も期待できます。
不正性器出血、頭痛、吐き気、気分の変化などが報告されています。これらの症状は個人差が大きいのですが、通常は服用開始から数ヵ月で落ち着くことが多いと思われます。また服用を継続することにより、生理の量や期間も非常に少なくなる(短くなる)ことが予想されます。
スリンダはこれまで一般的な経口避妊薬(OC/LEP)を内服することができなかった方々も含め、多くの女性に恩恵を与えることができる薬剤だと思います。また一部の女性では、OC/LEP以上に生理のコントロールが容易になる可能性があります。あなた自身が生き生きと自分らしい毎日を送るために、スリンダをお役立てください。詳しくはご来院の上、お気軽にご相談ください。なおスリンダは自由診療薬です。費用については料金表をご覧ください。
月経移動は、早く来させる方法と遅らせる方法があり、いずれも中用量ピルもしくは黄体ホルモン剤を用いて行います。ずらすパターンや内服期間などにより長所短所があるので、個々の患者さんに合った方法をご提案します。
*費用については「料金表」をご覧ください。
妊娠を中断せざるを得ない場合は、母体保護法に基づいて人工妊娠中絶術を行います。手術の詳細については以下をご参照ください。